ドクターリコメンド
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頭皮の構造
頭皮の構造は、一般的な皮膚の構造と同じで「表皮」「真皮」「皮下組織」から成り立ち、「皮脂腺」「汗腺」「毛包」などの器官が、他の皮膚よりも多く存在するのが特徴です。そのため、他の皮膚よりも汗や皮脂で汚れやすいのです。そして、表皮の最も外側にある「角質層」は皮膚の潤いを保ち、皮膚のバリア機能を守るため大切な役割を果たしています。頭皮での厚さは約0.02ミリとほかの皮膚に比べて薄いため、バリア機能も低く、トラブルが起こりやすいのです。ターンオーバーは、他の皮膚の28日よりも短い約2週間ほどで垢として剥がれ落ち、新しいものと生まれ変わっていきます。しかし、このサイクルが乱れると、角化異常となり、ふけの原因にもなります。
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毛髪の構造
毛髪はタンパク質から成る3層構造であり、外側の「キューティクル」中層の「コルテックス」内層の「メデュラ」と呼ばれます。「キューティクル」はうろこ状のタンパク質が5~10層重なり毛髪を守っています。「コルテックス」は髪の成分の約90%を占める繊維状のタンパク質から成り立ち、この水分・脂質・メラニン量は人によって異なります。最後に「メデュラ」の中は刺激により空洞ができることがあります。これが増えると白く見えます。
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毛髪のヘアサイクル
毛髪は、毛根から生え、伸び、抜け落ちるという4~6年のヘアサイクルにより、健康な髪でも1日に約50~100本が抜け落ちます。しかし、毛細血管→毛乳頭→毛母細胞と送られる血流が減ると、細胞分裂が減り、健康な毛髪は生まれません。偏った食事、無理なダイエットによる栄養不良、ストレスやお手入れ不足などの血行不良により、薄毛や抜け毛がもたらされます。さらには間違ったお手入れにより頭皮のトラブルを引き起こし、薄毛や抜け毛の原因となることもあります。
Point
健康で、丈夫な毛髪を手にするためには、頭皮の状態を整え、
ヘアサイクルを保つことが大切です。そのためのコツは、、、
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①バランスの取れた食事
必須アミノ酸、亜鉛、ビタミンを多く摂取。レトルト食品、ファーストフードは控えましょう。必要があればサプリで補うのもよいでしょう。
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②十分な睡眠
睡眠不足はストレスの原因となり、血行不良も引き起こします。また、髪の作られる22時から2時には睡眠が取れるよう心掛けるとよいでしょう。
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③適度な運動
頭皮の血行が促進され、発毛が促されます。されにはストレス発散もできます。
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④飲酒・喫煙・紫外線
喫煙により頭皮の血行不良が引き起こされます。また、飲酒により毛髪の発育に必要な栄養素が十分に取れなくなる可能性もあります。また、帽子や日傘などで紫外線のダメージからも守りましょう。
正しいヘアケアのオススメ
これらに気を付けながら、頭皮の状態を整えることが、抜け毛薄毛を防ぐポイントです。
頭皮の状態を整えるコツは「正しいヘアケアを行う」ことです。
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洗髪前にブラッシングを行いましょう。あらかじめ汚れを落とします。
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シャンプーは、アミノ酸系など、頭皮にやさしいものを。
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シャンプーは泡立ててから髪の毛に。頭皮を傷つけないよう爪は立てずに。
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シャンプーは適度な回数で洗いすぎによる皮脂欠乏での頭皮の乾燥を引きおこします。2~3日に1回ほどの洗髪が好ましいです。汚れが少ないときには 37~38度のお湯で流すだけでも良いでしょう。
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すすぎでは、洗い残しがないように、3~5分を目安に行うとよいでしょう。
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洗髪後、濡れたままにしない。乾かさず蒸れることで、常在菌が増え、皮脂が余分に出ます。臭いの原因にもなるので、タオルドライの後はしっかりドライヤーで乾かしましょう。
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適度なマッサージ、ブラッシングを行う。頭皮を傷つけず汚れを落とすため、静電気を防ぐ、豚・イノシシの毛を使用した櫛・柘植の櫛などでブラッシングするとよいでしょう。
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お肌のクリニック
院長
佐々木真佐 先生平成12年3月
東京女子医科大学医学部卒業
平成12年4月~現在
東京女子医科大学形成外科勤務
都立病院 勤務
大手美容外科院長を複数経験後
平成22年5月
~現在 お肌のクリニック開院
形成外科・皮フ科・美容皮フ科本院開院